全日空ホテルをモルスタが買収

 


■「全日空ホテルの行方」の続報だが、5時50分前後のテレビ東京「モーニングサテライト」を見ていたら、全日空ホテルをモルガン・スタンレーが2800億円で買収すると報じていた。検索してみたが、6時半現在、ネット上には記事が出てないようだ。いまはまだ詳しいことが分からないため、記事が出てきたら加筆する予定。



7時になったら日経のサイトに記事がアップされた。
以下に記事を。

モルガン、全日空13ホテルを2800億円で買収

米大手証券グループのモルガン・スタンレー全日本空輸が国内に保有する13ホテルを一括して購入することが12日明らかになった。全日空が13日にも発表する。モルガンは、同ホテルの取得に名乗りを上げた国内外の不動産ファンドや不動産会社に競り勝ち、取得金額は日本の不動産取引では過去最大級の2800億円前後に達するもよう。日本の景気拡大を期待した外資からの不動産投資が一段と活発になってきた。

モルガンは今回、旗艦大型ホテルのANAインターコンチネンタルホテル東京(東京・港)や沖縄県のリゾートホテルである万座ビーチホテル&リゾート(恩納村)など、全日空保有する直営13ホテルの土地と建物をまとめて取得する。

これまでの最大の不動産取引は不動産ファンドのダヴィンチ・アドバイザーズが昨年秋に約2000億円で取得した大型複合ビルの「パシフィック・センチュリー・プレイス」(東京・千代田)だった。

[4月13日/日本経済新聞 朝刊]

http://bizplus.nikkei.co.jp/manda/news.cfm?i=2007041208815ma

●「全日空の国内13ホテル、米証券大手モルガン・スタンレー証券が、2800億円で買収、不動産取引、国内で最大級、全日空売却益1700億円」(マーケットアイ0413
●「日本経済新聞が1面トップで特ダネです」(モルガン、全日空13ホテルを2800億円で買収


※ ここから加筆。18時。


全日空は13のホテルをモルスタに一括売却することを本日の取締役会で決議し、そのことを正式に発表した。売却額は2813億円で、売却益は約1300億円。


今朝は上記にあるように「加筆する予定」と書いたが、「全日空ホテルの行方」に書いたように、売却先が決定したあとに「全日空ホテルが外資に買収された!」とか騒いでも手遅れだから、ここまでにしておく。気になるのは、邦銀がこの件でどう動いたのかということ。邦銀に何かを期待するのは無理なのかもしれんが、それにしても邦銀はいったいなにやってんだろうか。


以下に記事を。

全日空、国内13ホテルを米モルガンに売却の方針
2007年4月13日(金)11:16

全日本空輸(ANA)は13日、国内13のホテルの土地と建物を米大手証券モルガン・スタンレーグループに売却する方針を明らかにした。売却総額は計約2800億円に達する見通しだ。

ANAは昨年12月から直営していた国内ホテルの運営を英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループとの共同出資会社に委託。さらに資産も手放して本業の航空事業に経営資源を集中する。

売却するのは、東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京(旧東京全日空ホテル)、札幌全日空ホテル(札幌市)、成田全日空ホテル(千葉県成田市)、大阪全日空ホテル(大阪市)、博多全日空ホテル(福岡市)、沖縄ハーバービューホテル那覇市)など。簿価は合計約1500億円で、ANAは千数百億円の売却益を得る見込みだ。

ANAのホテル部門は黒字だが、羽田、成田両空港の拡張と発着枠拡大が10年に迫り、今後は航空機調達など巨額投資が必要。優良資産売却で得た資金で、本業の競争力強化を図る。

米モルガンは04年末にウェスティンホテル東京(東京・目黒)を買収するなど高級ホテル建設が相次ぐ首都圏のホテルへの投資を強化していた。全日空のホテル買収には複数の外資系ファンドが名乗りを上げたが、関係者によると、モルガンが最高額を提示した。

http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/K2007041301350.html?C=S

モルガン・スタンレー全日空13ホテル買収、買収総額は約2,800億円

モルガン・スタンレー全日本空輸から総額2,810億円でANAインターコンチネンタルホテル東京など全日空の所有する13ホテルを買収する。13日、全日空が正式発表した。これにより全日空は13ホテルを売却することで約1,300億円の売却益が見込めるという。買収は今年6月1日に完了する予定で、東京、沖縄、および全国各地の全日空所有の計13ホテルがモルガン・スタンレーによって買収されることになる。

モルガン・スタンレーは日本企業の買収を手がけた最初の米投資銀行で既に日本国内14ホテルで影響力をもっている。

国内第二位の航空会社全日空にとっては、今回のホテル売却は同社主軸事業である航空業に、より戦略的に力を注いでいくために行なわれたものと見られる。全日空は2010年の羽田空港路線新設に向けて航空事業拡大に取り組んでいる。

全日空株価は13日東京証券取引所で5円(1.06%)上昇して476円となった。

(04/13 15:07)

http://jp.ibtimes.com/article/company/070413/6407.html

全日空:直営13ホテルをモルガンスタンレーに売却−総額2813億円(6)

4月13日(ブルームバーグ):国内第2位の航空会社、全日本空輸は13 日の臨時取締役会で、国内の直営13ホテルを米証券大手のモルガン・スタンレーに総額2813億円で売却することを正式に決めたと発表した。売却日は6月1日の予定。全日空グループでは、売却対象の直営ホテルを含む国内30のホテルの運営・フランチャイズを引き続き行っていくとしている。米ジョーンズ・ラング・ラサールによると、ホテル買収としてはアジア太平洋地域で最大。

ANAインターコンチネンタルホテル東京など売却対象資産の簿価は、 2006年3月期の有価証券報告書ベースで約1504億円。全日空では、08年3月期に特別利益が発生する見込みだが、現在集計中で、確定次第公表するとしている。

この売却は、直営ホテルや運営会社など関連子会社14社の全株式を譲渡するもので、譲渡先が、モルガン・スタンレーの関係会社が運営する不動産ファンドにより設立された有限会社、城山プロパティーズ。

モルガン・スタンレーも同日、全日空から直営ホテルを購入することで合意したと発表。発表文では、日本の主要都市にある質の高い資産に投資できる希少な機会とし、ホテル投資戦略で極めて重要な投資としている。

財務体質改善の一環

全日空は財務体質改善の一環として、昨年末ごろから直営13ホテル売却の入札を実施し、購入希望者からの提案を検討していた。ホテル運営は続けるため、すでに昨年10月、英国の世界最大のホテルチェーン、インターコンチネンタル ホテルズ グループと提携。ホテル運営の合同会社を設立して、「インターコンチネンタルホテル」グループとして運営を続けることが決まっていた。ホテル売却前に有名国際ホテルチェーンと提携して資産価値を高めていた。

売却する直営ホテルは、千歳全日空ホテル、札幌全日空ホテル、富山全日空ホテル、金沢全日空ホテル、ストリングスホテル東京、ANAインターコンチネンタルホテル東京、成田全日空ホテル、大阪全日空ホテル、広島全日空ホテル、博多全日空ホテル、万座ビーチホテル&リゾート、沖縄ハーバービューホテル、石垣全日空ホテル&リゾート。

航空ビッグバンで数千億円の資金需要

全日空は数年前から保有資産を売却して財務内容の改善を進めており、航空機事故や燃料高騰など突発的な収益圧迫要因に備えている。今後は航空事業に専念する意向で、日本の航空業界は2010年ごろに羽田空港の拡張や成田空港の滑走路延伸で主要空港の離着陸枠が拡大する「航空ビッグバンが始まる重要な時期」(全日空の山元峯生社長)を迎える。

航空会社同士の競争が激化するのは必至で、旅客便の増便とともに、コスト削減も企業競争の鍵となるため、新たな航空機材の導入が必要になる。全日空では、ボーイング社の最新鋭旅客機B787型機50機を世界で初めて発注することを決めており、購入費用に約6000億円が必要になる。

フィッチレーティングの青山悟ダイレクターは、全日空について「今後4年間で7000億円近い航空機投資を行うことになる。今後も資金調達は必要で、現時点でフィッチが格付を変更することにはならないが、今年夏以降、業績がどのように推移するかを見極めたい」と話している。

内外の投資家は不動産価値の回復に関心

景気回復傾向が進むなか、内外の投資家からは日本の不動産価値の回復へ関心が高まっている。全日空の直営ホテル売却の入札には当初、約50社の企業が名乗りを上げるほどの人気だった。

野村総合研究所の北村倫夫上級コンサルタントは、今回の案件に関して「地価が上昇に転じたことと、大都市のビジネスホテルや沖縄や札幌のリゾートはアジアから来訪者数が増加していること」などが背景にあると指摘する。そのうえで、「外資ファイナンスのネットワークがあり、資金調達能力に優れている。今後も経済成長を続ける日本への投資は、ホテル・観光のみならず、オフィスや商業施設を含めて拡大していく」とみている。

全日空の株価終値は前日比4円(0.9%)高の475円。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 松井 博司 Hiroshi Matsui hmatsui@bloomberg.net

更新日時 : 2007/04/13 16:12 JST

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a6IgBulqkY4A

モルガン・スタンレー過去最高益

2007年 3月 22日 (木)

アメリカの証券大手、モルガン・スタンレーが発表した12〜2月期決算は、1年前に比べいて純利益が70%増え、過去最高となりました。株式や債券の取引収入や投資銀行業務が好調で、純収入は29%増加の110億ドル、一株利益は2ドル51セントと市場の予想を大幅に上回りました。これで大手証券会社の決算がでぞろいましたが、軒並み好調で、懸念されていたサブプライムローンの影響はほとんど見られませんでした。

http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/nms/days/070322/n1.htm

モルガン・スタンレーと提携、証券化住宅ローンを提供/武蔵野銀行
2007/4/10 18:00 更新

武蔵野銀行さいたま市大宮区、取締役頭取:三輪克明氏)は10日、モルガン・スタンレー証券(株)(東京都渋谷区、代表取締役会長:堀田健介氏)と提携。証券化スキームを活用した住宅ローンの取扱いを開始した。コンピューターシステムを共同化している全国8行(八十二銀行山形銀行関東つくば銀行阿波銀行宮崎銀行琉球銀行)による共同開発商品。

同ローンは、同行が住宅ローンを実行後、信託銀行に信託譲渡を行ない、その信託受益権をモルガン・スタンレー証券に譲渡するというもの。モルガン・スタンレーは、その信託受益権をさらに証券化する予定。

利用限度額は、100万円以上5,000万円以内。返済期間は、10〜35年以内。変動金利型で、金利は6ヵ月ごとに見直される。融資手数料は、融資金額の2.1%。

今後は、共同開発に関わった他の7行でも、同様のスキームを活用し順次取扱いを開始する予定。

http://www.re-port.net/news.php?ReportNumber=12261

大阪・御堂筋の伊藤忠ビルを約320億円で取得、モルガン・スタンレー
2007年3月23日 12時44分

モルガン・スタンレーグループのファンドが組成したとみられる特別目的会社(SPC)は2007年2月、大阪市伊藤忠ビルを約320億円で取得した。商社や金融機関が立ち並ぶ御堂筋の中心部にあり、地下鉄本町駅に直結している。売り主はケネディクスのSPCだ。

伊藤忠ビルは伊藤忠商事が創業100周年を記念して建設し、1969年に竣工した。大型ツインビルの南半分にあたる建物で、大阪センタービルと呼ばれる北側の棟は竹中工務店の子会社が保有している。地上13階地下4階建てで、南北2棟を合わせた延べ床面積は約8万6000m2。2棟は一体の建物として登記されており、SPCは南側の伊藤忠ビルだけを区分所有権として取得した。

http://www.nikkeibp.co.jp/news/const07q1/528980/

東京ドーム、モルガン・スタンレーにゴルフ・リゾート事業売却

23日、東京ドームは、モルガン・スタンレー証券との間で、東京ドームグループが経営するゴルフ・リゾート事業譲渡に関する基本合意書を締結することを取締役会で決議し、基本合意書を締結したと発表した。

東京ドームは、2006年9月28日に東京証券取引所において「今後の経営施策及び財務計画」を発表し、グループ事業再編に向けた抜本策の実施を記載し、ゴルフ・リゾートを中心とする減損対象事業の譲渡先を探していた。

譲渡対象事業は、札幌後楽園カントリークラブ、舞子後楽園スキー場&ホテル、馬頭後楽園ゴルフコース&ホテル、水戸後楽園カントリークラブ、市原後楽園ゴルフ&スポーツ、城島後楽園ゆうえんち/ホテル/カントリークラブで、2007年4月下旬にゴルフ・リゾート事業譲渡契約を締結し、5月31日にゴルフ・リゾート事業を引渡す予定。今回の事業譲渡による損失は、2007年1月期(中間)決算において減損損失を計上したことにより簿価を切り下げているため、発生しないとてしいる。

モルガン・スタンレーでは、ゴルフ・リゾート事業の運営会社と、グループのレジャー関連事業会社であるセントレジャー・マネジメントとを業務提携させ、同社の運営するゴルフ場その他の施設と包括的な営業活動を行うとともに、モルガン・スタンレー不動産ファンドの運営する他のレジャー施設とも連携して、より魅力のある事業展開を行い、さらに大規模修繕や設備投資により施設のイメージアップを図ることにより、今後の集客増とさらなる成長を目指していく方針。

(02/24 11:57)

http://jp.ibtimes.com/article/company/070224/4626.html

モルガン・スタンレーがシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルを買収
モルガン・スタンレーが最大3千億円で日本のホテル買収(2005年10月02日)
モルガン・スタンレーが西武グループ買収を提案(2005年05月03日)
ロスネフチがモルガン・スタンレーのピーター・オブライエンを最高財務責任者に任命